行政書士試験 基礎法学対策

勉強法編

今回は、行政書士試験の出題科目の一つ、基礎法学の位置づけや難易度、勉強法について解説します。

この記事を読めば、謎に包まれた基礎法学の全体像がわかり、学習方針が定まるでしょう。

基礎法学とは

基礎法学とは、法律に関係する哲学・思想史、社会学、法律の歴史・制度、法律のあり方、外国法といった科目をまとめたもので、モンテスキュー等の思想家・法学者が説いた内容から法令用語、裁判制度まで幅広く含まれます。

出題範囲がとてつもなく広いのが特徴です。

基礎法学の難易度

難易度は非常に高いといえます。

これは問題自体の難易度が高いのではなく、出題範囲が広すぎて対策しにくいことに由来します。

基礎法学は毎年2問出題されます。点数に直すと8点です。

2問中1問は難問が出題され、もう1問はこれまでの人生経験から正答を導き出せる問題が出される傾向にあります。

基礎法学の位置づけ

行政書士は法律系資格の登竜門と呼ばれ、また、実務で法律を扱うことから、法律そのものに関連する基礎知識を持つべきという意図で出題科目に含まれているのだと思われます。(私の勝手な推測です。)

しかし行政書士試験では、出題者の意図に反して捨てる科目の一つです。

その理由は先に述べた通り、出題範囲が広すぎること、得点配分が低いことです。

行政書士試験の合格を目指すのであれば、基礎法学を後回しにして、行政法や民法といった重要科目に時間を割くのが得策です。

基礎法学の勉強法

基礎法学単体で勉強するというのではなく、他の科目でまとめて勉強してしまうのがおすすめです。

例えば、一般知識科目の歴史・経済・社会分野ではモンテスキューが説いた法の精神や法律の歴史・制定史も範囲に含まれていますし、憲法の司法分野では裁判の内容も含まれています。

このように別の科目で勉強した内容を、基礎法学で生かすのというのが最も理想的な形です。

もし基礎法学単体で学習するのであればこちらのテキストがおすすめです。

これ1冊で法律用語からリーガルマインドまで幅広く学べます。

・「又は」「もしくは(若しくは)」/「及び」「並びに」等の使い分け

・「適用」と「準用」の違い

・「条件」と「期限」の違い

・「却下」と「棄却」の違い

受験生を悩ませるこれらの内容についても詳しく解説されており、これ1冊で全て解決します。

他の法律を勉強する時にも非常に役立つことから、大変おすすめの本です。

※リーガルマインド=物事の正義や公平の感覚。

行政書士試験 基礎法学対策 まとめ

基礎法学科目は範囲が広く、得点配分が低いことから、単体で勉強するのではなく、他の科目を勉強する中で一緒に学んでしまうのが良いでしょう。

もし、単体で勉強するのであれば「法律を読む技術・学ぶ技術」等の教材を使い、他の法令学習でも生かせる知識をまとめて習得ことをおすすめします。
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