行政書士試験 間に合わない時の対処法

nayami 勉強法編

勉強を始めるのが遅すぎた・・・

もう間に合わないかもしれない・・・

今から合格するなんて無理だ・・・

今回はこのような危機感を抱いている方、合格は難しいと諦めかけている方の合格の可能性を上げる方法についてご紹介します。

たとえ残り3カ月であっても諦めるのはまだ早いです。

諦めなければ合格できる可能性は残されています。

もう間に合わないと頭を抱えている方はぜひお読みください。

こちらの記事は、「行政書士試験 短期合格 勉強法」の記事とあわせてお読みください。

行政書士試験受験生の勉強量(参考)

一般的に、行政書士試験の合格者は500~800時間程度の勉強をしているといわれています。

これを1年で換算すると1日約1.5時間~2時間。半年で換算すると1日約3時間~4.5時間となります。

これを短期間、例えば3カ月で換算すると1日約5.5時間~9時間となり、仕事や家事等で勉強できない時間があることを踏まえると、この勉強時間を確保するのは非常に厳しいことがわかります。

当然、この勉強時間を満たしたからといって合格するわけではありませんが、合格者がこれぐらいの時間をかけて勉強する量を、自分がそれより短い時間で勉強できるかどうか把握することが大事です。

司法書士等の法律系資格試験や法学部等で法律を学んだ経験がある人や、自分の勉強法が確立されている人であれば、これより少ない勉強時間で合格するのは可能でしょう。

そうでない人は、他の受験生と同じぐらいの勉強時間が必要になると思っておいた方が無難です。(実際に私の勉強時間もこの基準を超えました。)

そうすると、仕事・家事育児以外の使える時間はほぼすべて勉強に充てることは大前提で、戦略も非常に大事であることがわかります。

戦略が最重要

上で見たように、試験まで残り時間が短い人が合格するためには何よりも戦略が大切です。

行政書士試験受験生の大多数は必死で勉強しています。それでも10人に9人は不合格になってしまう厳しい試験です。

後から勉強を始めた人が同じように勉強したのでは到底追いつけません。

登山に例えるなら、登山者(受験生)が山頂までの安全な道をゆっくりと着実に登っているのに対し、残り時間が少ない受験生は危険な岩肌や道なき道を通って山頂までの最短距離を全力で突き進むイメージです。

ですから後発者は、合格までの距離は短いけれども、リスクのあるルートを考え、そのルートを全力疾走することが必要です。

この合格までの最短ルートを考えるのが戦略です。

「行政書士試験 勉強の順番」という記事で、この合格までの最短ルートを考えるコツをお伝えしていますので、あわせてお読みください。

この記事では、そのリスクのある道を乗り越えるための対策および心構えについて、重要なポイントをいくつかに分けて解説いたします。

覚悟を決める

サンクコスト効果の所為か、長期間頑張って勉強してきた受験生と比べると、残り時間が少ない受験生はどうしても挫折しやすい傾向があります。

短期間で行政書士試験合格を本気で目指すなら、他のものは一切排除する位の気合いと覚悟が欲しいところです。

ツラいといっても人生972カ月の内のたった数カ月。

この短期間を頑張るだけで人生が変わります。

絶対に受かるという強い意志を持ち、実践しましょう。

サンクコスト・・・すでに支出され、どのような意思決定をしても回収できない費用のこと。埋没費用。

引用:デジタル大辞泉

勉強量を増やす

これが最大の難関となるでしょう。

勉強量の確保は絶対に必要ですが、今まで勉強の習慣が全くなかった人がいきなり長時間勉強するのは至難の業です。

スマートフォンやパソコン、テレビといった誘惑のもとを断ち切ることから始め、整理整頓された机で勉強する、自宅以外で集中して学習できる場所を見つける等、勉強に専念できるような環境を整えましょう。

その他にも、筋トレやウォーキング・ランニング、音楽を聴く等、自分に合った気分転換の方法やモチベーションを保つ方法を知っておくことも大切です。

独学一択

予備校、資格学校で講義を受ける時間の余裕はありません。

短期間で行政書士試験合格を目指すなら独学で挑みましょう。

独学が最も効率良く、合格の可能性を高めてくれる方法です。

80%を目指す

80%を目指す。つまり、完璧を目指さないことが重要です。

行政書士試験は行政法と民法の2科目だけでほぼ合否が決まるといってもよい程、配点に偏りがある試験です。

ですから、行政法・民法を集中的に対策するのは賢い戦略です。

しかし、完璧を目指すのは考えものです。

1の状態から80%を取る労力と、80%の状態から100%を取る労力では圧倒的に後者の方が大変です。

100%というのは、どんな奇問難問が出題されても答えられるレベルの理解を求められます。出題範囲が広く、記述問題のような採点者の裁量もある科目で満点を取るのはほぼ不可能です。

行政法・民法は「基礎・標準レベルの問題を確実に正解できる状態」を目標に学習しましょう。

これだけで十分、合格基準に達します。

得点配分については「行政書士試験 各科目の難易度と傾向」の記事で詳しく説明していますので、あわせてご確認ください。

暗記分野で勝負

暗記分野は勉強すればするほど成績が伸びるおいしい出題分野です。

出題の可能性が高い科目に暗記分野があれば、時間を集中投下して、得点源にしましょう。

地方自治法の出席議員数等がそれに該当します。

教材は超重要

独学で挑む以上、使う教材は非常に重要です。

短期合格を目指すなら、できるだけ薄い本・テキストを選びましょう。(もちろん自分に合うものを選ぶのが最優先です。)

基本書のような分厚い本だと、

・めったに試験で出題されないような細かい内容まで詳しく記載されており、核心を突いた学習が難しいこと

・量が多いために終わりが見えず、気持ちが折れる可能性があること

という点でおすすめできません。

ただし、辞書のような使い方をする場合であれば、この特徴はメリットになります。

自分の勉強法に合わせて選択してください。

当塾おすすめの参考書・問題集については「行政書士試験に独学で挑む方向け!おすすめの参考書・問題集をご紹介」の記事でお伝えしていますので、あわせてお読みください。

いきなり過去問の勉強するのは賛否アリ

参考書でのインプット過程をすっ飛ばして、いきなり過去問を解き始める勉強法があります。

この勉強法は目標が定まる、重要な論点を学習できる、出題傾向を掴めるという点で確かに効率的な勉強法でしょう。しかし、わからない問題を解き続ける我慢強さ、そして、間違えた問題を繰り返し復習できる根気強さ、全体像が分からないものでも理解できる頭の良さを備えた人でなければ、きっと挫折します。

仕事に例えるなら、何も教育を受けずに勤務初日からいきなり仕事をさせられるようなものです。失敗して失敗して失敗を繰り返して、痛い目をみながら身をもって知識を獲得していきます。人間の感情を無視して、「効率」だけでいえば最高の勉強法です。

もう一つ、この勉強法には注意点があります。

それは、行政書士試験では同じ問題が出される可能性が限りなく低い分野があることです。

その分野は一般知識科目の政治・経済・歴史分野、情報通信分野であり、合否に直結する分野です。

一般知識には足切り制度が設けられていますから、結果、過去問だけで対策するのは不十分と言わざるを得ません。

もし、いきなり過去問で勉強を始める場合は、民法・行政法を過去問で対策し、一般知識科目は他のテキストで学習するというような使い分けをすると良いでしょう。(法改正に備え、必ず最新の過去問を使うことが条件です。)

テキストで勉強を始めるのか、過去問で勉強を始めるのか。

自分の性格と能力から総合的に判断して決めることをおすすめいたします。

行政書士試験 間に合わない時の対処法まとめ

いかがでしたでしょうか。

意志が強く、困難を乗り越えられる自信があれば、短期合格は決して不可能ではありません。

独学で合格したい意欲はあるが、勉強を続けられる自信がない人。

挫折の予感がある人は是非、あめのうずめ行政書士塾にご相談ください。

おすすめの参考書・問題集や一人一人に合った勉強法のご紹介からカリキュラムの作成まで、あなたの独学を徹底的にサポートし、短期合格を可能にします。

無料相談実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。

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